てんかんの基礎知識

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てんかんとは?

てんかんという病気はてんかん発作を繰り返す脳の病気の総称であって実際てんかんというひとつの病気があるわけではないのです。ですから、一般的に てんかんといった場合は、けいれんをおこしやすい体質によって生ずるものから脳の病気として胎内で生じた脳の奇形まで様々な病気を含みます。そのため原因 によって治療の方法や内容、そして完治する頻度も様々なのです。

てんかんと診断された場合には主治医の先生のお話をよく聞いて、あわてずにどのように対処していけばよいか考えましょう。

てんかん患者さんの頻度

病気の頻度を表すのに一般的に有病率(ある設定した調査日における患者数)で示しますが、てんかんの場合、人口1000人に対し4~9人(人口の0.4~0.9%)とされており、一般人口の100人から200人に一人が罹患していることになります。患者数は全国で92~158万人(※)と推定されます。
ちなみに成人気管支喘息では約1.7%、片頭痛で8.4% とされているので、病気の中でも決してめずらしい病気ではありません。

※大塚頌子、赤松直樹、加藤天美、久保田英幹、他:日本におけるてんかんの実態 日本のてんかん患者数の推定、てんかん研究27巻3号:408-411、2010

*日本てんかん学会HPより引用